「○○さえ食べればやせる!」「長生きしたけりゃ△△を食べるな!」
健康に対する食べ物の影響を、こんな言葉で断言する書籍やテレビ番組、ネット情報は少なくない。過去には朝バナナや納豆ダイエットがブームになり、牛乳や肉は攻撃された。近年では炭水化物の旗色が悪い。
食べ物が健康に与える影響を過大に評価することを、「フード・ファディズム(food faddism)」と呼ぶ(fadは「流行」を意味する英語)。
実際は、昔から人類が食べ続けてきた一つの食べ物が、特別に有害だったり、極端に優れていたりすることは少ない。多様な食べ物をバランス良く食べる――。結局は、昔から言い古された普通の食生活が健康につながるのである。
だが、「バランス良く食べよう」というタイトルの本は、まず売れない。極端な物言いや、良い・悪いと白黒つける方が、注目されて分かりやすいからだ。
こうした傾向は食に限らず、社会全体に広がっているように見える。
SNSで瞬時に短文をやりとりする現代では、物事に対して「熟慮する」態度が培われない。社会の分極化はインターネットの利用と関係ないとする国内調査もあるが、SNSなどでは似た考えを持つ者同士が意見を交換する傾向があり、視点が偏ってしまう面があることは否めないだろう。
そして新型コロナウイルスのパンデミックは、極端な思考に走る傾向に拍車をかけたかにも見える。
米国では大統領選の影響も相まって、店舗の営業規制やマスク着用を巡って国民の対立が深まった。「新型コロナは中国の生物化学兵器だ」とする「陰謀論」がはびこり、「マスク着用は健康に有害」との主張も登場した。新型コロナの世界流行すら信じない人もいる、というから驚きだ。
日本でも「コロナはただの風邪。経済活動を元に戻せ」と主張する人もいれば、感染拡大防止こそ正義、とばかりに「自粛警察」や「マスク警察」も現れた。
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November 16, 2020 at 08:35AM
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「極端」を排し、「不確かさ」に耐える - 読売新聞
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