香港でいわゆる「100万人デモ」が2019年6月9日に起きてから10ヵ月が経つ。主催者発表で100万人ほどが参加したと言われる逃亡犯条例への反対デモはその後民主化運動となり区議会選挙にも大きな影響を与えた。警察の過激な制圧と過激な抗議活動を行う抗議者の衝突はエスカレートし続け、私が住む香港中文大学のキャンパスが文字通り燃え上がることにも繋がった。
香港社会は根本的価値観の違いによる大きな分断を経験したが、この分断はどのようなメカニズムで起きたのか、そして新型コロナウイルス流行でどのように変化していったのだろうか。
分裂を引き起こした「青色」と「黄色」のラベル
香港社会の分断はかなり極端なものだ。
香港では抗議者寄りの人々を「黄色」、警察寄りの人を「青色」に色分けするようになった。この色分けは公共圏ではなく家庭や友人のような親密圏にも入り込み、多くの人が思想の違いから引き裂かれていった。親との意見対立から自宅に数ヵ月も帰っていない子が多く発生し、思想の違いから関係性が崩壊した友人関係も多くある。
ただ注目すべきなのはこの「黄色」と「青色」の定義は極めて微妙であるということだ。
抗議者寄りの「黄色」の人でも暴力的な抗議活動をどこまで支持するかはかなり異なる。「青色」の人でも政府を全面的に支持しているわけではなく、暴力的な抗議者に対し反感を持っているに過ぎず、平和的なデモは支持している場合もある。
自身のことを「中立」と位置付ける人も多くいるが、実際話を聞いてみると「香港警察の行動は支持できない」という黄色寄りとも取れる言葉や、「暴力的な抗議者は法によって罰せられるべき」という青色寄りにも取れる言葉を口にすることが多い。
何をもって「黄色」、「青色」、「中立」と定義づけるのかは一様ではない。
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April 15, 2020 at 04:13AM
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社会の分裂はなぜ起こる? 香港100万人デモとコロナ危機から考察 - 現代ビジネス
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