小惑星リュウグウへの2回目の着陸を検討している探査機「はやぶさ2」のプロジェクトチームに対して、日本惑星協会が一般からのメッセージの募集を始めた。リュウグウの表面は岩が多く、着陸には危険を伴う。チームは現在、実施するかどうかを慎重に検討している。同協会の井本昭事務長は「2回目の着陸に向けて『背中を押す(実施してほしい)』もしくは『思いとどまらせる(実施しないでほしい)』というメッセージを寄せてほしい。プロジェクトチームも関心を寄せている」と話す。
はやぶさ2は今年2月に1回目の着陸に成功し、リュウグウ表面の物質の採取にも成功したとみられる。4月には衝突装置を使って世界で初めて小惑星に人工的なクレーターを生成した。これまでの観測でクレーター周辺には、リュウグウの表面とは異なる、衝突によって掘り起こされた物質が積もっているとみられる。
科学的には小惑星内部の物質を採取できれば大きな成果を期待できるが、すでに1回目の着陸で採取した試料を持っているとみられる探査機が、2回目の着陸に挑むことによって危険にさらされる恐れもある。宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、着陸の可能性はあるとみて、降下運用手順の検討、1回目の着陸の際にカメラが曇った影響の分析などをしている。
メッセージは随時、同協会ホームページに掲載し、プロジェクトチームのメンバーにも見てもらう予定。JAXAによると、現状では25日に2回目の着陸をするかどうか発表するという。同協会は、2回目の着陸をする場合にプロジェクトチームへ渡す応援メッセージも合わせて募集している。メッセージ募集のホームページは(http://www.planetary.jp/hayabusa2/hotline/message_touchdown-2/index.html)。【永山悦子】
https://mainichi.jp/articles/20190617/k00/00m/040/229000c
2019-06-17 12:08:00Z
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