GIGAスクール構想では、1人1台のPCに加えて、動画コンテンツやクラウド教材をストレスなく授業に活用できる校内LANの整備が求められており、多くの学校で無線LAN設備の導入・増強が行われます。論理的には、ネットワークケーブルが電波に変わるだけですが、教育ICTベンダー・チエルの前田喜和取締役は「無線では、有線LANで発生しにくかったパケットロスが起こりやすい」と指摘。極端なケースでは、雨が降ると速度が低下するなど、天気によって性能が変化することすらあるといいます。
無線LANを利用していて、なかなかウェブページや動画が表示されないとき、まず思いつくのは回線やアクセスポイントの強化ですが、そもそもパケットロスが頻発している環境では、単純な設備増強で効果が薄いばかりか、逆に問題の悪化を招くことも。GIGAスクール開始と同時にネットが詰まるといったトラブルのないよう、正しい投資が求められます。
(日高 彰)
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