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パラパラチャーハンも簡単 台所番長が選ぶ中華の道具|MONO TRENDY|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞

合羽橋の老舗料理道具店「飯田屋」の6代目、飯田結太氏がイマドキの調理道具を徹底比較。今回は、中華料理の腕をぐんと上げる、プロ仕様の料理道具を解説する。(価格はすべて税別)

こんにちは、飯田結太です。食欲の増す季節になりました。こんな季節にしっかりたらふく食べたいのが、ニンニクの効いた、ゴマ油香る中華料理です。極力静かに作業をする日本料理に対して、中華料理は調理中の音を楽しむ不思議な料理ですよね。鉄製の中華鍋とお玉がぶつかる音や高温の油に食材を投入する音は本当に食欲をそそります。強火で手早く作られる料理は、調理人の手際の良さが問われるもの。だからこそ調理道具も独特なものがたくさんあります。

今回は、本格的な中華料理に欠かせない個性的な調理道具を紹介します。

独特の香りと食感を生み出す中華包丁

北陸アルミニウム「ONE’S KNIFE(ワンズナイフ)」(予定価格は1万2000円)、刃渡り約155ミリ、全長約275ミリ、刃幅約60ミリ、刀身(厚み)約2ミリ、両刃、コバルト合金鋼+13クロムステンレス鋼の3層クラッド材

中華料理の道具はまず、ぎょっとするような独特な形の包丁からでしょう。四角くて大きい、ずっしりと重い包丁は豪快そのもの。日本料理で使われる先のとがった包丁になれていると違和感さえありますよね。でも独特な形だからこそ、あの香りと食感を楽しめる料理が完成するのです。

中華包丁の役割は多岐にわたります。ニンニクをつぶしたり、肉の塊をたたいたり。野菜もまずたたいてから切ることが多いのです。ずっしりとした重みと刃の厚みは、食材を勢いよくつぶしたり、たたくため。四角い形は、切った後の食材を刃の背に載せて鍋に運ぶため。

とはいっても、大きくて重さのある包丁はプロでさえも使うのが難しい。そこで、その機能を生かしつつ、サイズを小さくして、女性でも気軽に使えるようにしたものが、料理家のウー・ウェンさん考案の「ワンズナイフ」です。

固い食材も一気にスパッと切れる

ワンズナイフの特徴は、先端の刃幅が約60ミリもあること。さらに厚みは約2ミリもあります。ほかの包丁との一番の違いは、重心バランス。先端ほど重くなっているので、手先の力も強く入れる必要はなく、重さでスパッと切ることができます。キャベツのようにかさがあるもの、カボチャのように固い食材でもサクサクと切れます。また、刃の峰の先端が丸くなっているので、固い食材を切るときに手を添えても安全。もちろん、刃幅が広く、一般的な包丁に比べて刀身の厚みがあるので、ニンニクなどをつぶすのもやりやすいのです。この包丁があれば本格的な中華料理も気軽に挑戦できます。

丸太が発祥? 中華に最適な丸まな板

土佐龍「四万十ひのき 丸いまな板」(2800円)、直径約300ミリ、厚み約15ミリ、四万十ひのきの集成材

中華料理といえば、丸い形のまな板を思い浮かべる人も多いでしょう。もともと、その場で手早く食材を切るために、丸太をそのまま利用したのが中華料理のまな板のはじまりという説があります。本格的な業務用の中華料理用まな板は、食材を上からたたいて切ることから、動かないように重くて厚みのあるものでしたが、今はさほど厚みも必要ないと考えるプロの人も多いようです。

今は調理スペースが決して広くない現状もあり、中華料理だけではなくても、丸いまな板を選ぶ人が増えています。「四万十ひのき 丸いまな板」は、現在のライフスタイルにぴったりあったまな板ともいえ、飯田屋のまな板の中で人気ナンバーワン。ひのき製なので抗菌効果もあり、柔らかいので包丁が傷つきにくいというメリットもあります。

あおりやすい、手間なし本格派中華鍋

山田工業所「HANAKO 打ち出し炒め鍋」(1万2000円)、直径約240ミリ、底厚約1.2ミリ、窒化加工、チタン製ハンドル

パラパラのチャーハンやシャキシャキの野菜炒めなど、中華料理の定番料理はほとんどが中華鍋一つで作られています。つまり、しっかりとした中華鍋が1つあれば、中華料理を極めることができるのです。

しかし、中華鍋で勢いよく食材をあおろうとすると、鍋から飛び出して周りを汚してしまったり、なかなかうまくあおることができずに、結局べちゃっとした仕上がりになってしまいがち。特にパラパラのチャーハンを作ろうと思うならば、上手にあおって水分を飛ばすことが必須ですが、なかなかうまくいかないものです。

そこで、誰でも上手にあおれるように開発されたのが、山田工業所の「HANAKO 打ち出し炒め鍋」。山田工業所の打ち出し鍋は、一つ一つハンマーで4000回以上もたたきあげて作られているもの。丈夫で熱伝導もよく、油なじみもよいのが特徴です。

HANAKO 打ち出し炒め鍋は、あおりやすいように、鍋の手前と奥で深さが異なる作り。鍋の奥に食材を当てるように振るだけで、食材がこぼれることなくプロのように宙を舞い、おいしい炒め物ができるのです。さらに、鉄の表面を窒素で硬化させた窒化加工済みなので、鉄製鍋特有の空だきなどの手入れが不要でさびにくいのが特徴。

鍋の内側は丸みがあるのですが、外側はフラットなのでIHでも使用可能。ハンドルは熱伝導率が低く、軽量なチタン製なので、鍋本体から熱が伝わりにくいのもうれしいですね。

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October 07, 2020 at 01:00AM
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