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脂ものは夕食ではなく昼食で。食べる時間を変えて賢くダイエット|食べる量が少ないのに太るのはなぜか|香川靖雄 - gentosha.jp

糖質制限や断食、サプリメントに頼ったダイエットは間違いだった……。

長年、栄養学に携わってきた香川靖雄先生によると、ダイエットの基本は1日に3食とること。著書『食べる量が少ないのに太るのはなぜか』には、極端な食事制限なしに、無理なく痩せられ、太りにくい身体を作るというダイエット法が書かれています。1日のうちでどのような時間に、どのような速度、順序で食べるのが効果的か、その一部をご紹介します。

午前10時から午後4時までは何を食べても脂肪になりづらい

(写真:iStock.com/kazoka30)

ダイエットをしている人は、やみくもに食べる量を減らして痩せようとします。

その結果、栄養バランスの悪い食事をとったり、くだものやヨーグルトなど特定の食品だけを食べたりといった極端なダイエットに走ってしまいます。

そういうやり方では一時的に痩せられても、リバウンドしてしまうだけです。リバウンドすれば、余計に脂肪がついて太りやすい身体になってしまいます。

そんな人にこそ、時間栄養学に基づいたダイエットをしてほしいと思います。

なぜなら、これまでの研究で、食べても太らない時間帯と太る時間帯があることが明らかになっているからです。

前述したように、時計遺伝子のひとつにビーマルワンというタンパク質があります。この物質には脂肪を合成する働きがありますが、時間によってその作用が低下することがわかったのです。

それが午前10時から午後4時までの時間帯です。この時間帯に食べたものは脂肪になりにくいのです。

したがって、おやつを午前10時と午後3時に食べるのは理にかなっています。唐揚げや焼き肉など脂肪分の多い料理を食べたいときは、夕食ではなく、昼食のときに食べれば、太らずにすみます。とはいっても食べすぎは太るもとなので、ほどほどにすることは必要です。

午後4時を過ぎると、ビーマルワンの働きが活発になっていきます。甘いものなどカロリーの高いものは食べるのをがまんし、夕食は午後6時までにすませるのが理想です。

そうはいっても、会社勤めをしている人が午後6時までに夕食をとるのはむずかしいと思います。せめて午後8時までには夕食をとるようにしましょう。

それでも遅い時間になればなるほどビーマルワンは活性化されますから、できるだけ低カロリーのものを食べるようにします。

(写真:iStock.com/karandaev)

ビーマルワンの活動がもっとも盛んになるのは、夜の8時から深夜2時の間です。

この時間帯に朝食と同じカロリーを摂取すると、食べたものが脂肪に変わり、4倍も太ることは前述のとおりです。

くれぐれも夜8時以降に、脂っこい高カロリーのものは食べないようにしてください。

賢く痩せたいなら、1日のカロリーを抑えるより、食べる時間を変えることです。それだけで十分にダイエットできるはずです。

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July 06, 2020 at 02:07PM
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