上しか見ないイエスマンはトップの器なし
最も上司にしたくないタイプのイエスマン管理職も、接し方次第では、コントロールしやすい便利な存在になることもあるようです(写真:kou/PIXTA)
イエスマンの管理職は、部下にとっては最悪の上司
最も上司にしたくないタイプの代表格といえば、イエスマンの管理職です。イエスマンの管理職は、部下にとって最悪の上司といってもいいでしょう。
イエスマンの管理職は、極端な言い方をすれば、自分の上司しか見ていません。部下のことはまるで眼中になく、上の言いなりになって、平気で部下にむちゃ振りをしたりします。自分が評価されるためだけに過酷な目標を与え、部下がどんなに苦しんでいても、何のフォローもしません。
保身のためなら、朝令暮改や責任回避も当たり前。トラブルが起きたら、その責任まで部下に押し付けます。頭にあるのは、上司に気に入られて、出世することだけ。
そんなイエスマンが上司になると、当然、部下は疲弊してしまいます。心身を病んでしまったり、上司に見切りをつけて、離職してしまう社員もいます。
私たち人事は、そうした社員をフォローしたり、その上司に進言したりもしますが、イエスマンは上しか見ていないので、部下の評判が悪くても気にせず、行動を変えません。
部下が上司を評価できる「360度評価」や「多面評価」といった制度がある会社では、イエスマン上司は部下からは最悪の評価を下され、それが人事評価にも反映されることもありますが、こうした制度がどの会社にもあるわけではありません。
イエスマンは上には絶対に逆らいませんから、社長が人事も兼ねているような中小企業やベンチャーでは、むしろかわいがられて、そこそこ出世したりもします。
理不尽な話ですが、イエスマンが上司になってしまったら、それを嘆いていても仕方がありません。とくに30代以上になったら、ダメな上司でも使いこなすスキルが必要です。
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July 20, 2020 at 01:00PM
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