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個性的なバッティングフォームだったプレーヤーは?(週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース

 プロ野球選手の中には、「バットを大きく寝かせる」「足をベースいっぱいまで開く」など、個性的なバッティングフォームの選手がいる。例えば王貞治の「一本足打法」やイチローの「振り子打法」は、個性的なバッティングフォームの代表格といえるものだ。今回は、こうした「個性的なバッティングフォームだったプレーヤー」を紹介する。

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変わったフォームで活躍した往年のレジェンド

 往年の名選手には「個性的なバッティングフォーム」が多かった。特に奇抜だったのは大洋で活躍した近藤和彦(現役1958~1973年)の「てんびん打法」だ。バットをてんびん棒のように頭の位置まで高く持ち上げ、そこから振り下ろすという「それでまともに打てるのか」というフォームだったが、1年目からレギュラーとして活躍。シーズン3割も6度記録した。

 西鉄や阪神などでプレーした竹之内雅史(現役1968~1982年)は、たびたびバッティングフォームを変えることで当時話題になった選手。そのバッティングフォームも非常に独特なものばかりで、例えば背中を大きく丸める「猫背打法」や、バットを背中に担ぐように構える「担ぎ打法」などがあった。

 同じ時代に中日で活躍した木俣達彦(現役1964~1982年)も、片足を大きく上げながら高い位置からバットを振り下ろす「マサカリ打法」でホームランを量産した選手。このバッティングフォームは、王貞治のフォームを撮影した写真を参考に研究し、編み出されたものだった。

 極端なオープンスタンスが特徴だった選手としては、ヤクルトでプレーした八重樫幸雄(現役1970~1993年)が挙げられる。相手投手と正対するほど極端に体を開くフォームで、「八重樫打法」としてファンに愛された。当時、このフォームをマネする子どもも多くいたほどだ。

子どももマネをした個性的なフォーム

 中日や横浜などでプレーした種田仁(現役1990~2008年)の「がに股打法」も忘れてはならない個性的なバッティングフォームだ。成績が低迷した2000年に、両足を大きく開いて腰を落とし、「がに股で打つフォーム」を開発。その年は代打が中心だったものの、この打法が功を奏し、7本塁打、31打点を記録した。その後も、このがに股打法で活躍し、横浜時代の2005年には自己最多の打率.310を記録している。

 近鉄の主砲として活躍した中村紀洋(現役1992~2014年)も個性的なバッティングフォームだった選手。左足を開いてバットを高く上げる構えから、足を大きく振り上げてボールを打つフォームで本塁打を量産。一発を放った際の、バットを放り投げるフォロースルーも人気だった。

 日本ハムや巨人で活躍した小笠原道大(現役1997~2015年)も構えが個性的だった選手だ。基本はバットを体の正面で構える「神主打法」だが、相手投手と相対する瞬間にバットの先を大きく斜め前に伸ばすのが特徴。この小笠原のフォームも、多くの野球ファンがマネをしたものだ。

 ほかには、西武、中日でプレーした和田一浩(現役1997~2015年)、ヤクルトの主砲として昨シーズンまでプレーした畠山和洋(現役2001~2019年)は、個性的なオープンスタンスだった選手。和田は左足を大きく引き、バットを頭上に構えた体勢から片足を大きく上げてバットを振り抜くフォームで活躍。畠山も深く腰を落とす個性的なオープンスタンスだったが、力強いバッティングで本塁打を量産した。

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