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クルーズ船乗客23人、検査受けずに下船…厚労相「確認ミス」 - 読売新聞

クルーズ船乗客23人、検査受けずに下船…厚労相「確認ミス」 - 読売新聞

 加藤厚生労働相は22日、新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から19~20日に下船した乗客のうち23人が、下船前に全員に実施することになっていたウイルス検査を受けていなかったと明らかにした。同省は改めて23人の検査を進めている。

 同船の乗客らは、ウイルスの潜伏期間を考慮して2月5日から約2週間、船内の個室で待機。その上で、検査で陰性となり発熱などの症状もない場合に船を下りることになっていたが、23人については、5日より前に検査しただけで、下船時の検査が行われていなかった。23人のうち日本人は19人だった。

 加藤厚労相は「確認作業のミスでこうした事態を招いたことを深く反省したい」と陳謝した。

 また、船内で業務にあたった同省職員らの感染が相次いでいることから、同省は、これまでに船内に派遣されたり、現在乗船したりしている職員計41人のウイルス検査を行う。船内で活動している橋本岳厚労副大臣や自見英子厚労政務官も検査を受けるという。

 一方、加藤厚労相は22日、感染者に対し、新型インフルエンザ治療薬「アビガン」(一般名称・ファビピラビル)の投与を始めたと明らかにした。試験的な投与で、治癒効果を分析する。

 国立国際医療研究センターを中心とする研究班が国内の二つの医療機関で準備に入り、このうち一つが22日にアビガンを投与した。

 加藤厚労相は「(アビガンには)ウイルスを増殖させる酵素を阻害する」効果があるとし、「新型コロナウイルス(の治療)に適用できる可能性があるのではないか」と述べた。アビガンは国内で製造され、新型インフルエンザ治療薬として200万人分が備蓄されている。加藤厚労相は、エボラ出血熱の治療薬の候補とされる「レムデシビル」についても近く投与を始める予定だと明らかにした。

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2020-02-22 12:43:00Z
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