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マスク「2箱8万円」、ネットに出品…店頭の品切れ続く - 読売新聞

マスク「2箱8万円」、ネットに出品…店頭の品切れ続く - 読売新聞

 国内でも新型コロナウイルスによる肺炎患者が確認されたことを受け、ドラッグストアなどでマスクの品切れや品薄状態が続いている。

 東京都内で5店舗を構える三千里薬品商会では、2月に入って全店舗でマスクが品切れになり、担当者は「入荷のめどが立たない」と困惑気味に話す。アルコール消毒剤や手洗いせっけんなどは在庫があり、飛ぶように売れているという。

 全国で約1200店舗のドラッグストアを展開する「ツルハ」(札幌市)でも、ほぼ全店でマスクが完売したか、品薄状態だ。3日現在、関東地区の店舗は1家族につき1個まで、それ以外は3個までと購入個数を制限している。

 マスク不足を受け、政府は業界団体に増産を要請。日用品大手のユニ・チャーム(東京都)は1月中旬から24時間態勢でマスクを製造している。1月中旬は例年の10倍、現在も3倍ほどの発注があるといい、広報担当者は「工場をフル稼働させても供給が追いつかない。収束する時期も予想できない」と困惑する。1か月に数十万枚のマスクを製造する「日本バイリーン」(同)でも今月から作業員を増やし、休業日の土日も工場を稼働させる。

 一方、ネット上では一部の業者や個人が高値でマスクを出品している。通販サイト「アマゾン」では4日、1箱(20枚入り)数百円程度の日本メーカー製マスクが2箱セットで8万円超の値が付き、通常価格の50倍以上で転売されている。フリマアプリの「メルカリ」でも定価の10倍以上の価格で売買されている。

 店頭でマスクを購入できなかった東京都品川区の女子大学生(21)は「大学やアルバイト先で人と接する機会が多く、マスクがないと不安だ。花粉症の時期も近づいており、一刻も早く確保したい」と話した。

 

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2020-02-04 04:49:00Z
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