ポケモン社は1月28日、サーバ上にポケモンを預けられるクラウドサービス「Pokemon HOME」(以下、HOME)を2月上旬に始めると発表した。Nintendo Switchとスマートフォン(iOS/Android)のアプリからサービスを利用できる。Nintendo Switch用ソフト「ポケットモンスター ソード・シールド」「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」のポケモンを預けたり引き出したりできる他、HOMEの前身となる「ポケモンバンク」を通じて過去作で捕まえたポケモンをHOMEへ送れる。
Pokemon HOMEの主な機能は、(1)ネットを通じて世界中のユーザーとポケモン交換できる「ミラクルボックス」「GTS」「グループ交換」、(2)図鑑の説明文でポケモンのわざやとくせいを確認できる「全国図鑑」、(3)ポケモンバンクからポケモンを連れて来れる引っ越し機能、(4)預けているポケモンの個体値を確認できる「ジャッジ」──など。
ミラクルボックスはランダムにポケモンを交換する機能で、GTSでは交換に出したいポケモンと欲しいポケモンを設定すると、条件に合う相手とポケモン交換ができる。グループ交換は最大20人までのグループを作ってグループ内でランダムに交換する機能。この他、近くにいるフレンド同士で交換する「フレンド交換」も備える。
ポケモンを交換する機能や、図鑑からわざやとくせいをチェックできるのはスマホ版のみ。この他、スマホ版では「剣・盾」向けの「ふしぎなおくりもの」を代わりに受け取ることもできる。
HOMEへの引っ越し元となる「ポケモンバンク」は、ニンテンドー3DS用ソフト「ポケットモンスター X・Y」「オメガルビー・アルファサファイア」「サン・ムーン」「ウルトラサン・ウルトラムーン」で捕まえたポケモンをサーバに預けられるサービス。ニンテンドー3DS用ソフト「ポケムーバー」を用いることで、ニンテンドーDS用ソフトの「ブラック・ホワイト」「ブラック2・ホワイト2」とバーチャルコンソール版「赤・緑・青・ピカチュウ」「金・銀・クリスタル」からポケモンをポケモンバンクへ転送できる。ニンテンドーDS用ソフト「ダイヤモンド・パール・プラチナ」「ハートゴールド・ソウルシルバー」からも、「ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2」への転送を通じてポケモンバンクへ送れる。このため、HOMEには全世代のポケモンを預けられる見込み。
HOMEに預けたポケモンを引き出せるソフトは剣・盾とピカ・ブイのみだが、剣・盾に引き出せるのは作品内に実装されているポケモンのみ。20年中に配信予定の「エキスパンションパス」で実装ポケモンは約200種類増えるとしているが、全世代の網羅には至っていない。ピカ・ブイで引き出せるポケモンはピカ・ブイで捕まえたポケモンのみで、一度剣・盾に移したことがあるポケモンはピカ・ブイに戻せない。
ダウンロードと基本プレイは無料だが、一部機能の利用には有料の「プレミアムプラン」への加入が必要。有料プランを契約した場合、預けられるポケモンの数を30匹から6000匹に増やせる他、「ミラクルボックス」(3匹→10匹)と「GTS」(1匹→3匹)に出せるポケモンも多くなる。ポケモンバンクからの引っ越し機能と、個体値を判定するジャッジ機能はプレミアムプランでのみ利用できる。
プレミアムプランの料金プラン(税込)は、1カ月(30日)で370円、3カ月(90日)で610円、12カ月(365日)で1960円――の3種類。
2月以降には、「剣・盾」の「ランクバトル」やインターネット大会の成績、ポケモンのランキングなどをPokemon HOME上で確認できる「バトルデータ」機能、スマホアプリ「Pokemon GO」で捕まえたポケモンをHOMEに送る機能などを実装する予定。
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2020-01-29 06:17:00Z
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