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太陽光で進むソーラーセイル宇宙船「ライトセイル2号」、地球周回軌道で実証実験へ - GIGAZINE

by Josh Spradling / The Planetary Society

太陽からの光の粒子を帆に受けて光圧力で進むソーラーセイル宇宙船の実証実験が地球周回軌道で行われることになりました。すでに宇宙船は折りたたまれてSpaceXのFalcon Heavyロケットに搭載されており、日本時間の2019年6月25日13時30分に打ち上げられる予定です。

LightSail | The Planetary Society
http://www.planetary.org/explore/projects/lightsail-solar-sailing/


打ち上げを進めているのは、20年近くにわたりソーラーセイルの実現を目指している「惑星協会」。

最初の実証機である「コスモス1号」は、2001年に打ち上げられて展開試験を行う予定でしたがロケットの不具合で失敗。2005年の打ち上げもロケットの不具合により予定の高度には達しませんでした。2010年には惑星協会に先駆けて、JAXAがソーラーセイル実証機「IKAROS」の打ち上げに成功。世界初のソーラーセイル航行に成功しています。

「IKAROS」を追いかけて、惑星協会は「ライトセイルA」を開発。2015年に打ち上げて太陽帆の展開に成功しました。打ち上げ後、名称が「ライトセイル1号」と改められたため、今回打ち上げられる機体が「ライトセイル2号」となっています。

地上ですべての帆(薄膜)を広げた状態の「ライトセイル2号」はこんな感じ。

by Jason Davis / The Planetary Society

打ち上げ時は折りたたまれています。

by SpaceX / The Planetary Society

ライトセイル2号は打ち上げ後、1年間は地球周回軌道上にとどまり、ソーラーセイルの実証を行う予定。

ソーラーセイル宇宙船は、燃料を使用する宇宙船に比べると移動速度は遅いものの、太陽をはじめとする恒星からの光を受けて加速し続けられれば、驚くような速度になることもありえるとのことで、深宇宙探査の進展に役立つことが期待されています。


また、周回軌道上で一定の位置を保ち続ける必要がある衛星で、燃料を補給することなく運用できるようになるというのも大きなメリットです。

計画を推進するビル・ナイ氏によれば「地上から肉眼で見ることができる」というオマケもあるとのことです。

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https://gigazine.net/news/20190621-lightsail-2/

2019-06-21 12:00:00Z
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