長〜い 11メートル虫捕り網昆虫館で道具展おもしろ運動会も - 中日新聞

灯火採集に使う器具を紹介する林和美学芸員＝白山市八幡町で

　白山市八幡町の県ふれあい昆虫館で、虫捕り道具を集めた企画展「昆虫採集」と昆虫の生態などが分かる催し「こん虫おもしろ運動会」が開かれている。

　企画展は、全長十一メートルの捕虫網「長竿」や木の下などに広げて使う「ビーティング・ネット」などがある。光で虫を集める灯火採集など採取法も紹介する。十一月二十三日まで。

　企画展会期中に高校生以下が参加できる「昆虫さがしてとってみよう」も行っている。同館屋外の生態園で虫を採集する。虫を捕まえるごとにスタンプがもらえ、五個集めるとオリジナルの昆虫カードやピンバッジなどの景品と交換できる。林和美学芸員（４７）は「職員が使う道具を見る機会は少ないと思う。昆虫採集に興味を持ってもらえれば」と話す。

　おもしろ運動会は水生昆虫ミズスマシを紹介するフィギュアスケート選手権と、バッタの美声・声量コンテストの二部門がある。十月二十五日まで。いずれも“競技”は動画で紹介。昆虫の実物も展示している。

　フィギュア選手権では沖縄県与那国島原産で体長約二センチの国内最大種「タイワンオオミズスマシ」や、米粒ほどの「コオナガミズスマシ」などの四種を展示。美声・声量コンではスズムシやマツムシなどを展示する。投票もでき、投票数が最も多い虫を当てると景品がもらえる。福富宏和学芸員（３９）は「虫や周囲の自然に関心を持ってもらえれば」と話す。（吉田拓海）