梅宮さんの母と高橋の祖母が姉妹で、親戚関係の2人。同シリーズで梅宮さんは、高橋演じる主人公・只野仁に“特命”をくだす「電王堂」会長・黒川重蔵を演じていた。
訃報を聞き「驚きました」という高橋は「具合が悪いの聞いていましたし、先々月に母が亡くなりまして、そのときに自分の体もつらかったはずなのに参列してくれました。その時はまだいけると言っていたんですね…」といい「何度も病気、現場復帰されて、おおらかさ、器の大きさもそのままでしたし、具合悪いであろうに、すごい人だなあと」。
「子どもの頃から叔父として接してくれて」と話した高橋は「『前略おふくろ様』に出られていたときに見学もさせていただきました。『この世界に行ってみたい』と相談したときには『やめとけ』と一言目に言われましたね。お前みたいな地味な顔だと芸能界は難しい」と苦笑い。
「初めは手助けもなかったんですけど、裏から口をきいてくださったり、初めて太秦に行ったときは緊張していたんですけど、知らない間に辰夫さんが映画を見に来てくださって家族的に触れ合ってくださいました。そうなると必死に頑張らないといけないし、辰夫さんに守られました」と親族として芸能界の先輩として大きく支えてくれたことを感謝した。
『特命係長 只野仁』シリーズでの共演については「15年間、一緒に仕事をさせていただき本当にうれしかったです」と笑顔も。梅宮さんの具合が悪かったときの撮影では、せりふが入っていなかったことも明かし「かなり痩せられていて心配したんですけど、その1ヶ月後には病気だったのかと思うくらい元気で。そのときにはせりふが全部入っていて、1回もNGを出さなかった。(俳優として)意地があったんでしょうね。すごくそれを感じましたね」と役者魂を受け取ったことをしみじみと語った。
自身も公私ともに世話になり「いろんな側面を見てもらって、助けられました、おおらかでほがらかで優しい大きな人でした。(梅宮)アンナが生まれてから生き方を変えたと言ってましたし、バラエティーでああいう風にいるのは、いろいろ考えたと思うんです。子どもができて、いろいろ優先順位が変わったとも言ってました。男、父親の先輩としてかっこいいなと思いました」と明かした。
アンナの状況については「言葉を発せないくらいの悲しみがある」と伝え「アンナはものすごくかわいがられていて甘えてましたし、これから大変だと思いますけど、愛情をたっぷりもらってますから、これからいろんなことに直面すると思いますが、頑張ってほしい」とエール。昭和の最後の大スター”と称される梅宮さんについて「僕としては、とてもうれしい言葉です」と笑い、最後はぐっと涙をこらえ「お疲れ様でした。ありがとうございました」と、天国の梅宮さんに言葉をおくった。
梅宮さんは1938年、旧満州・ハルビン生まれ。58年、東映のニューフェイス5期生に合格。翌年映画『少年探偵団 敵は原子潜航挺』で主演デビュー。68年から主演する映画『不良番長シリーズ』が好評となり、70年代には『仁義なき戦い』シリーズや『帝王シリーズ』を成功させ個性派俳優としての地位を確立。
以降もヤクザ映画、東映Vシネマの大御所として200本を超える映画に出演したほか、『スクール☆ウォーズ』『はぐれ刑事純情派などテレビドラマ、バラエティー番組でも親しまれた。
昨年9月に前立腺がん、今年1月に尿管がんの手術を受けており、これまで6度ものがん闘病を繰り返し復活を遂げてきた。所属事務所によると、葬儀は密葬を予定しているという。
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2019-12-12 11:14:12Z
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